本文へスキップ
العربيةEnglish日本語
シリーズ
MEMORIES

MEMORIES

1995ファンタジー · SF

大友克洋が総監修を務めた、三つの物語からなるオムニバス。宇宙に浮かぶバラ型の墓標に眠る歌姫の記憶、風邪薬と間違えて飲んだ薬で歩く生物兵器と化した男、そして街そのものが巨大な大砲となって見えない敵を撃ちつづける日常。記憶、匂い、そして戦争という三つの主題を、それぞれ異なる作家の筆で描き出す。

最初から再生
彼女の想いで
1

彼女の想いで

44分

二〇九二年、宇宙の廃品回収船コロナは、バラの形をした漂流物からの救難信号を受け取る。船内に足を踏み入れた乗組員が目にしたのは、かつて世界を魅了した歌姫エヴァの記憶が、幻となって生きつづける豪奢な館だった。歌姫の想い出に取り込まれていくミゲルと、死んだ娘の記憶に向き合わされるハインツ、二人を待つのは磁力に縛られた墓標そのものだった。

最臭兵器
2

最臭兵器

40分

製薬会社の研究員・田中信男は、風邪薬と思い込んで実験中の錠剤を飲んでしまう。目を覚ますと同僚は皆倒れており、彼の身体は近づくものすべてを死に至らしめる毒の霧を放ちはじめていた。何ひとつ自覚のないまま指示どおり東京へ向かう男を、自衛隊も米軍も止めることができない。

大砲の街
3

大砲の街

22分

街全体が巨大な大砲でできており、人々は見えない敵に向けて砲弾を撃ちつづけることだけを日々の営みとしている。砲弾を運ぶ下級労働者の父を持つ少年は、いつか砲撃の号令をかける将校になることを夢見る。誰と、なぜ戦っているのかを誰も問わないまま、一日は始まり、そして終わる。