忘れられた軌道で、いまも音楽を流しつづけるステーションがあるという。最初に放送を入れたのが誰だったのか、覚えている者はもういない。勤務を終えたクルーがひとり、またひとりとソファに沈み込むと、音楽はゆうべと同じようにそこで待っている。猫は眠ったまま、窓の外の惑星は何ひとつ急がない。古いテレビには砂嵐しか映らない——それでも、それを消そうとする者は誰もいない。